2018年6月2日 06:43        

6/1(金) 面談

※本ブログ投稿について、依頼者の方の同意は得ています

男性側に不妊事由があるご夫婦と面談しました。また面談後、お二人より「自分達の経験が同じような境遇の方のお役に立つのなら、是非ブログに何でも書いて下さい」とのご要望を頂きました。そのためお二人のプライバシーには最大限配慮しつつ、今回は通常よりも詳しく、長く書かせて頂きます。

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今回面談させて頂いたご夫婦は、妊活の中でご主人側の事由に気づかれたそうで、最終的には精子を探す手術であるTESEにも臨まれたものの結果も良くなく…という状況まで至ったとの事でした。私共の所まで来られるご夫婦はほぼ例外なく、皆さん同じ経験をされていますね。

それでもお二人は諦める事なく、しばらくはご夫婦でのタイミング法や顕微受精など色々と取り組まれたそうですが、残念ながらいずれも実らなかったそうです。そして最後は養子まで検討される状況の中で、AIDや精子提供も視野に入られるようになり、今回私のところまでご連絡下さったとの事でした。

なおお二人の選択が病院でのAIDではなく、私のような個人の精子提供であった理由は以下との事でした。

  • 病院でのAIDはたった1回のチャレンジであっても非常に高額のお金が掛かる。かつ何回もチャレンジする事になる可能性も考えると、総額でいくら必要になるか全く見えない
  • 病院でのAIDは提供者が完全に匿名であり、提供者がどんな男性なのか全く分からない。個人の精子提供は相手の顔が見えるのでむしろ良い
  • 病院通いについて、既に非常に辛い思いをした。スケジュールを合わせたり多大な費用を掛けたりという点がご夫婦にとって大きな負担となった。これからは費用をかけずにマイペースで取り組める個人提供のシリンジ法に切り替えたい

…以上がお二人の大体のご事情だそうです。なおこのブログ投稿ではまるで簡潔な話のように見えるかも知れませんが、実際にはここに至るまでかなり紆余曲折あった事もお伺い出来ました。

病院通いへの疲弊から一時妊活を中断された事。精子提供者の存在は以前から知りつつも一歩踏み出すまでの躊躇があった事などです。しかし最終的にはご主人からの後押しがあり、今回面談まで来られたとの事でした。ご主人の後押しのお言葉は「(奥様の)お腹が大きくなるのを二人で見守りながら赤ちゃんを授かりたいね」という内容だったそうです。ご主人の勇気と優しさを感じる、非常に素敵な後押しだと思います。

やはり今回の面談も「依頼者様のご事情は毎回個別に異なっている」と感じるものでしたが、逆にどの依頼者様にも共通する内容がある事も再確認できました。それは「ご主人が凄く協力的で優しい方だ」ということです。ご夫婦でのご依頼の場合、どのご主人も「常に奥様&夫婦生活&赤ちゃんの事を、最優先に考えられる方」という点で共通しています。今回の面談でもそれを感じる事ができ、私も温かい気持ちになりました。

また男性不妊のご夫婦であれば、普通は病院持ち込みしてのAIDも選択肢に入るところです。しかしこのご夫婦は上記の理由からシリンジ法を選択されました。そんな中で、私に出来ることはいつも通り限られています。「お二人のご事情を深くお伺いし、お二人のご希望に沿う形でご協力する」ということだけです。私にできることはしっかりとご協力したいと感じました。

お二人にとって良い結果が出るように祈りつつ、これからご協力していく予定です。もし同じように悩まれている方がいらっしゃいましたら、相談や雑談でも構いませんので是非ご連絡頂ければなと思います。