2018年5月1日 09:14        

不妊を告白された人の心理

割と珍しい話なのかなと思うのですが、私の身の回りにいる人が「親友から不妊を告白される」という出来事を経験しました。非常に考えさせられる話だったので、登場人物にフェイクを入れつつ皆さんにお話したいと思います。

やや分かりにくいですが、こういう話です。

=====

【登場人物】

  • 私(ひかり)
  • Aさん(ひかりの幼馴染の女性)
  • Bさん(Aさんの親友の女性)

【ストーリー】

Aさんは私の幼馴染で、子育てに大忙しの既婚女性です。Aさんの親友であるBさんも既婚女性ですが、Bさんにはお子さんがいません。

AさんもBさんも子供が大好きな女性です。そんなBさんも、いつかお子さんを授かれる日が来るのを心待ちにしていたそうです。

またAさんとBさんは家族ぐるみでのお付き合いもあるそうです。子供好きのBさんですから、皆で集まる時には嬉しそうにAさんのお子さんと遊ばれるそうです。その経験から、Bさんはいつも「Aちゃんのところみたいな赤ちゃんが来てくれたら嬉しいな」と言っていたそうです。それを聞いたAさんも、是非そうあって欲しいと願っていたそうです。

しかしBさんの所にはなかなか赤ちゃんが来てくれませんでした。そこで病院で検査したところ、不妊であることが分かったそうです。

ご夫婦のどこに原因があったのかまでは聞かなかったようですが、Aさんは自分の事のように心を痛め、「自分には何もしてあげられることがない」と落ち込んでしまいました。特にBさんが妊娠を切望されていた事情も知っていますから、そのショックは大きいものでした。

また「今後どう接すれば良いのか」、「うちの子を見て悲しくなったりしないのか」などと思い悩むようになりました。

…というAさんからのお悩みを、「私どうしたらいいんだろう」という形で、私ひかりは受けました。

=====

まず今回の話は、珍しいパターンの話であると考えています。不妊でお悩みの方の多くは、不妊の事実を他の人に打ち明けないと思われるためです。しかし仮に誰かに打ち明けるとこうなるんだなと学びました。

今回の話で言うと、当事者であるBさんはまず悩みを誰にも相談できず、ご自身で悩み苦しむ時間を過ごされたはずです。そして自分の中で一定の気持ちの整理がついた後に、Aさんに相談したのだと想像できます。

またBさんがAさんに不妊の事実を打ち明けたのは、「親友に隠し事は良くない」という、どちらかと言うと良心に近いような心理だと思います。Bさんは非常に親友思いな、素敵な女性ですね。

しかしAさんからするとBさんの不妊の話は突然です。しかもAさんから見るとBさんの心理状態も正確には分からず、聞くにも聞けず、自分ではどうしようもない。という状態です。

Aさんが良い人であればあるほど、またBさんと仲良しであればあるほど、この悩みは深くなります。かなり難しい問題です。

妊娠に関する話題は繊細だと皆さん理解されている事ですが、仮にそれがご自身に関する話であったとしても、「この人にだけは言っておこう」と思われたとしても、良心が働いたとしても…その発言がどういう影響を与えるか、発言前に熟慮されることをお勧めします。

事実を知っておくべき人だからこそ、知らせたい人だからこそ、どう伝えるのか。あるいは伝えないのか。

あまり好きな言葉ではないですが「知らない方が幸せ」というのはこういう時にこそ使うのかも知れません。

私と直接関係する方にも直接関係しない方にも、皆さんに幸せな時間が訪れますように。